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教育・子育て応援セミナー 2月 ~学歴社会の崩壊~
学歴社会の崩壊 ~学歴崩壊の終わりの始まり~
高度経済成長期以来50年以上も続いた学歴社会は、やっとその役割を終えようとしている。そもそも「学歴で人生が決まってしまう社会」そのものが異常であったと言えるかもしれない。
学力偏差値は認知能力との相性がいい。認知能力が高ければ学力偏差値も高まる…、といった具合である。だから学校、殊に中等学校教育には偏差値教育が大々的に導入された。学力偏差値が高ければ、有名大学の受験に有利になるし、有名大学に籍を置いていれば一流企業への門戸が広がるからだ。
しかし前述したように「学力偏差値は認知能力との相性がいい」のであり、決して認知能力の高さが、その人間のポテンシャルの高さを担保しているとは言えない事実を、ボクたちは痛いほど知ってしまっている。
学歴は高いけど「いけ好かない」ヤツ、「高慢ちきな」ヤツ、「愚劣な」ヤツ、「さもしい」ヤツ…、そんな「ヤツら」の実例をボクたちはたくさん見てきてしまったのであるから、学歴の中に潜む「嘘くささ」「詐欺っぽさ」に気づいた時…、これらは決して学歴に恵まれなかった人々の妬みでもなければコンプレックスでもないことを認めた方がいい。
認知能力の高さは、学力偏差値に置き換えられて「ハイ・スペック人材」へと育て上げられる。ところがこの「ハイ・スペック人材」が有する「非認知能力」については、誰も問題にしよとはしない。「非認知能力」自体を測定し、可視化することが不可能であると言われてきたからだ。
つまり「気の利いた」「お人好しで優しい」「謙虚で他者思い」「礼儀正しい」ところの低学歴層の人々は、その非認知能力が高いにもかかわらず、その能力を称賛されることもなく、きっと資本主義的には「無価値なもの」として処理されてきたのである。なんと割に合わない人生であったろうと思う。
学歴社会はすでに崩壊に向かっている。しかしそれを認めようとしない人々が一定数存在することも事実である。彼らは半世紀にも及ぶ学歴社会の「既得権益者」として学歴社会の残滓にしがみつこうとしているのである。
その最たる例が「学校」と「受験産業」であろう。
学校は未だに大学進学実績を追い求めている。受験市場が縮小化し、もはや大半が推薦型入試で大学が決まってしまう…、そんな時勢にあって、なおかつ進学校を標榜し続ける学校のいかに多いことか。そして進学校を名乗る学校は、相も変わらず受験産業と昵懇な関係を続けて、学内模試を初めとする無数の受験コンテンツを各家庭に売り込み、力ずくで受験市場をさらに広げようとしている。
学歴社会が完全に消え去ることはないであろう。しかし「学歴によって(もとい)学歴に寄りかかって人生を送り続ける」ことなんて、これからの社会ではできない相談だ。
「認知能力×非認知能力」…、これを測定し可視化することができる社会が、今すぐそこに来ているのかもしれない。そして今度は「非認知能力」を高める、鍛えるための産業が勃興するのだろう(一部予備校や塾ではそのような取り組みが行われている)。
だが心配はいらない。非認知能力は「お金」の力では育たないからだ。人間的な日常生活の中でしか「それ」を育むことはできないのである。
日時:2月28日(土)20時~22時
費用:1000円
講師:井上びん(一般社団法人教育の未来プロジェクト)
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