HOME//セミナー紹介//教育・子育て応援セミナー9月
教育・子育て応援セミナー 9月 まったく「自立」できない子どもたち ~世話をやきすぎる家庭と学校~ 熱中症対策のため、学校に通う子どもたちは、自身の水筒に水を入れ、それを持参することが半ば義務づけられている。そのような常識が、今や夏場だけではなく、年間を通じて浸透しているのである。 しかし、その水筒の水を子どもたちが「自分の意志で飲む」ことは・・・、ほとんどない。 先生の指導により「水分補給時間」が設定されて、「そのタイミングで水を飲む」のである。繰り返すが「自分のタイミング」ではなく、「先生が指定したタイミングで飲む」のである。 水を飲むタイミングを指定すること・・・、そのこと自体はわからなくもない。無秩序に水を飲まれてもかえって授業は落ち着かないであろうし、それが小学校低学年であれば、水分補給そのものに無頓着であると考えられるからだ。 しかし、小学校中学年~中学生にもそのタイミングを強要するのはいかがなものか? 「水分を補給する」・・・、そのこと自体が当人の体調維持に直結するのであるから、そのタイミングは自分自身ではかることが、人間の初期機能としては当然に必要な要素である。 「水を飲んでもいいですか?」 何人もの生徒に訊かれたことがある。高校の授業中の話しだ。 ひょっとして授業中に水を飲むという行為は「してはいけない」「授業を妨害する」行為であるとの認識が彼らにはあるのだろうかと訝ってしまう。 水分補給に対して学校の先生方はきっとこんなやりとりを職員会議でしている。 「熱中症対策から、授業中であっても水を補給させることは重要です」「しかし授業中にそれぞれが勝手に水分を補給してしまうのはいかがなものでしょうか」「ここはひとつ、教員の合図で一斉に水分補給をさせたほうがいいのではないでしょうか」「授業に集中させるなら、やはり水分補給タイムを設けた方がいいでしょう」 ここで問題なのは、生徒の「それぞれが勝手に水分を補給してしまう」といったフレーズだ。 学校の教員は、この「それぞれが勝手に・・・」という状態を殊更に嫌う。「みんな一緒に」が好きなのである。生徒を統制することに正義を感じているのである。 自身の体調すら「自己管理」できない子どもたちは、こうやって大量に輩出されていく。そしてこの水分補給の事案は、子どもたちが「自立できない」ことの要因のほんの一例にすぎない。 日時:9月28日(土)20:00~22:00 講師:井上びん(教育の未来プロジェクト) 形式:オンライン(Zoom) 費用:1000円
申込(クレジット、コンビニ払いの方)
申込(銀行振り込み、無料クーポン、年間パスポートを利用の方)
年間パスポートの購入申込
セミナー一覧